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DSDQ4続き

【第3章】
家を出た。
妻の顔を見るのが辛くなったのではない、夢を追うのだ。と自分に言い聞かせる。

いつも教会まで連れて行ったじいさんの子供(といってもいい年したオヤジだが)が服役していた。
「やはり」という思いもあるが、じいさんには言えない事実だ。
面会すると、自分がやった罪がいかに些細なものであるかを力説し、挙句には脱走の手引きを頼まれた。
性根が腐っていると思った。
俺は家族を蔑ろにし怠惰な生活を送り最後には全てを捨てて逃げた。
だが、自分には言い訳はしたくない。そして自分が受けるべき罰と業はこれから背負っていくつもりだ。
この男とは違う…そう思っていた。

結局は昔の誼に引き摺られる形で脱走の片棒を担ぐことになっていた。言い訳はできない。
これで俺も犯罪者。
すべてが悪いスパイラルに陥っている。

妻は元気だろうか、子供にはどう説明しているのだろうか、家を出たのは失敗だったのだろうか…
いや、考えてはいけない。考えてはいけないのだ。
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DSDQ4始めました

■DSDQ4始めました■
【第3章】
俺は地方の寒村の商店の店員。
店員とはいっても社員待遇ではなく、店長から今日のシフトに入れるのかどうかを毎日確認されるダメなバイト。
勿論大した稼ぎがあるわけでもないが、嫁と一人息子がいるにも関わらず家に金はびた一文入れていない。
恐らく妻が何らかの仕事で稼いで家庭を支えてくれているのだろう。
そんな妻はよくできた女で、毎日お手製の弁当を包んでくれる。
ダメな俺はというとその愛妻弁当も知り合いに売って小遣いとしている。
マトモに働かず、家に金を入れず、妻の愛情をも踏みにじる俺。
唯一の善行は近所のじいさんが毎朝教会に行くというので、足腰の悪いじいさんを教会まで連れて行くこと。
それも小遣いがもらえるためにやっているので正真正銘の善行とも言えない。
その証拠に最近は小遣いの少なさや面倒くささが先に立って、じいさん自体との会話ですら滞り勝ち。

一方で俺自身は自由に面白おかしく暮らしでいるのかと思いきや、毎日会社と自宅の往復だけで楽しみもない。
一時は夢を追って仕事帰りに村を出てみたこともあったが、小さなクワガタに驚いて逃げ帰ってきた。
今や夢を追う気力も勇気も失せ始めてきた感すらある。
仕事に行って、店長にお前も頑張れと励まされると逆に辛い。
店長には残してきた物がある。積み上げてきた人生がある。
店長からアドバイスされるということは、それらを見せ付けられるということだ。
友人も同じだ。
夢を持て、仕事を大きくしろと一見励ましているかのようにも見えるが、
その実具体的な話になるとこの村ではもう場所がないだのと否定的な意見ばかりを言いはじめる。
結局、自分の成し遂げたことの自慢話がしたいだけなのだろう。
本当の友情ではないと感じる。
鬱屈した不満を持ち家に帰って、妻に労われると更に辛くなる。
妻には罵倒して欲しい。蔑んで欲しい。
暖かい言葉は妻の本心が聞けないようで、寧ろ痛い。

ここのところ特にネガティブになった理由に、ある男の存在がある。
朝晩を問わず俺の家の前をうろつく不審者だ。
声をかけてみたこともあるが、いつも俺の嫁の話ばかり。
あの女はいい女だとか結婚したお前が羨ましいとか。不自然なほどに褒めまくる。
俺が仕事をしている間に、妻がどうやって金を稼いでいるのかわからない。
それでも短い勤務時間で家族3人を養っているのだから、それなりに割のいい仕事だろう。
俺の予想ではあの男の存在が…いや、考えるのはやめよう。
息子の顔があの男に似てきたということも、きっと俺の考えすぎなのだろう。
さぁ仕事の時間だ。

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